
梅雨が近づくと、部屋の空気が急に重く感じる日があります。
窓を開けているのに、なんとなくジメジメする。洗濯物を干すと、部屋全体が湿った感じになる。エアコンをつけても、空気が入れ替わった気がしない。
その原因は、湿気の「出口」ができていないことかもしれません。
湿気対策というと、除湿機やエアコンを思い浮かべます。でも、まず見直したいのは空気の通り道です。部屋の中にたまった湿った空気を、外へ逃がす流れを作るだけで、体感はかなり変わります。
この記事では、梅雨前に整えておきたい湿気の逃げ道を3つに絞って紹介します。
1. エアコンだけで「換気できた」と思わない
最初に確認したいのは、エアコンと換気は別だということです。
多くのエアコンは、部屋の中の空気を吸い込み、冷やしたり温めたりして、また部屋の中へ戻しています。つまり、室内の空気と外の空気を入れ替えているわけではありません。
冷房をつけると涼しくはなります。けれど、湿った空気や生活臭を外へ出すには、窓や換気扇を使って空気を動かす必要があります。
特に梅雨時期は、部屋干しや入浴後の湿気が室内に残りやすくなります。エアコンをつけている日でも、短時間でいいので空気の出口を作る意識を持つと、部屋のこもり感が減ります。
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2. 窓は「入口」と「出口」を分ける
窓を開けても部屋がジメジメする場合、開け方がもったいないことがあります。
大事なのは、空気の入口と出口を作ることです。窓を1か所だけ開けるより、できれば2か所開けます。部屋の対角線上にある窓を開けると、空気が部屋を横切る流れを作りやすくなります。
窓が2つあっても、近い場所だけを開けると、空気はその周辺だけを通って出ていきます。部屋の奥に湿気が残りやすいので、できるだけ離れた窓やドアを組み合わせます。
風が弱い日は、入口を少しだけ、出口を大きめに開けるのも手です。小さなすき間から空気が入り、大きな開口部から出ていく流れが作りやすくなります。
目安は、次のような開け方です。
- 風が入ってくる側の窓を少し開ける
- 反対側の窓やドアを広めに開ける
- 部屋の中央に空気の通り道ができているか確認する
- こもる場所があれば、サーキュレーターで出口へ送る
「全部の窓を大きく開ける」よりも、「どこから入り、どこへ出るか」を決めるほうが使いやすいです。
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3. 窓が1つなら、サーキュレーターを外向きに置く
ワンルームや賃貸の部屋では、開けられる窓が1つしかないこともあります。
この場合は、窓のそばにサーキュレーターや扇風機を置き、外へ向けて運転します。外の空気を部屋に押し込むより、室内の湿った空気を外へ出すほうが、こもり感を減らしやすいです。
やり方は簡単です。
- 窓を開ける
- 部屋のドアも開ける
- サーキュレーターを窓の近くに置く
- 風を窓の外へ向ける
部屋干しをしている日は、洗濯物の近くにも湿気がたまります。洗濯物に直接強い風を当てるだけでなく、湿った空気を窓や換気扇のほうへ逃がすように置くと、部屋全体が重くなりにくくなります。
角ハンガーを使う場合は、外側に長いもの、内側に短いものを干す「アーチ干し」も役立ちます。洗濯物の下に空間ができ、風が通りやすくなるためです。
ただし、今回の目的は洗濯物だけを早く乾かすことではありません。部屋の湿気を外へ出すことです。干し方と換気をセットで考えると、梅雨時期の不快感を減らしやすくなります。
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今日からできる湿気チェック
梅雨前に、一度だけ部屋を見回してみてください。
- 換気口を閉めっぱなしにしていないか
- 浴室やトイレの換気扇を止めっぱなしにしていないか
- 窓を1か所だけ開けて満足していないか
- サーキュレーターの風が部屋の中で回っているだけになっていないか
- 部屋干しの湿気が出口へ向かって流れているか
湿気対策は、道具を増やす前に「逃げ道」を作ることから始めると失敗しにくいです。
窓を2か所開ける。難しければ、サーキュレーターを窓の外へ向ける。部屋干しの日は、洗濯物の下と出口の両方に風を通す。
この3つだけでも、梅雨の部屋はかなり扱いやすくなります。


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