梅雨前に見直したい食中毒対策。冷蔵庫・作り置き・お弁当で気をつけること

梅雨前に見直したい冷蔵庫とお弁当の食中毒対策

梅雨が近づくと、気になるのは天気や洗濯物だけではありません。

台所まわりも、少し見直しておきたい時期です。気温と湿度が上がると、買ってきた食品、作り置きのおかず、お弁当の持ち歩きに気を使う場面が増えます。

食中毒対策というと、特別な消毒や難しい管理を思い浮かべるかもしれません。けれど、家庭で大事なのはもっと基本的なことです。

厚生労働省は、細菌による食中毒予防の原則として、細菌を食べ物に「つけない」、食べ物に付いた細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付いた細菌を「やっつける」ことを挙げています。

この記事では、梅雨前に家庭で見直したい食中毒対策を、冷蔵庫、作り置き、お弁当の3つに分けて紹介します。


1. 冷蔵庫は「入れれば安心」ではなく、冷えやすさを見る

まず見直したいのは冷蔵庫です。

食品は冷蔵庫に入れれば安心、と思いがちです。けれど、詰め込みすぎると冷気が回りにくくなります。厚生労働省は、冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意し、目安を7割程度としています。

梅雨前にやっておきたいのは、大掃除ではなく、冷えにくい状態を減らすことです。

  • 賞味期限が切れた調味料や食材を出す
  • すぐ食べない惣菜を奥に押し込まない
  • 肉や魚は汁が漏れないよう袋や容器に入れる
  • 冷蔵が必要な食品は、買い物から帰ったら早めに入れる

特に肉や魚は、ほかの食品に汁が付かないようにしたいところです。生で食べる野菜や果物、調理済みのおかずに触れると、思わぬリスクになります。

買い物の順番も大事です。冷蔵や冷凍が必要な食品は最後に取り、寄り道を減らして帰る。地味ですが、家庭で続けやすい対策です。

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2. 作り置きは「早く冷ます」と「小分け」が大事

作り置きは、忙しい日の助けになります。

ただ、鍋いっぱいのカレーや煮物をそのまま置いておくと、中心がなかなか冷めません。見た目は落ち着いていても、温度が下がるまでに時間がかかります。

厚生労働省は、残った食品を保存するときは、早く冷えるように浅い容器に小分けすることを勧めています。消費者庁も、カレーや煮物などの作り置きでは、小分けにして急速に冷却し、冷蔵または冷凍することに触れています。

家庭でやるなら、次の流れが現実的です。

  1. 食べる分と保存する分を早めに分ける
  2. 保存分は浅い容器に入れる
  3. 粗熱が取れたら冷蔵庫へ入れる
  4. 食べる前に中心までしっかり温め直す

「あとで片づけよう」と鍋のまま長く置くのが、いちばん起きやすい失敗です。

作り置きは、たくさん作るほど管理が難しくなります。梅雨から夏にかけては、量を少し控えめにして、食べきれる分だけ作るのも立派な対策です。

少しでもにおいや見た目に違和感があるときは、味見をしないで処分します。もったいない気持ちはありますが、体調を崩すほうが負担は大きくなります。

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3. お弁当は「冷ましてから詰める」を守る

お弁当で気をつけたいのは、温かいまま詰めないことです。

朝は時間がなく、炊きたてのご飯や作ったばかりのおかずをそのまま詰めたくなります。けれど、温かいものを入れてすぐふたをすると、容器の中に水分がこもりやすくなります。

お弁当では、次の3つを意識すると管理しやすくなります。

  • ご飯とおかずは冷ましてから詰める
  • 汁気の多いおかずは避ける
  • 持ち歩く時間が長い日は保冷剤や保冷バッグを使う

前日の残りを入れる場合も、再加熱してから冷まして詰めます。電子レンジで温めるときは、熱が偏りやすいので、途中で混ぜる、平たく広げるなどして全体を温めます。

生野菜を仕切り代わりに使うのも、梅雨時期は控えめにしたいところです。洗った野菜の水分が残っていると、ほかのおかずに触れることがあります。使うなら、水気をしっかり取ります。

保冷剤は、お弁当を冷やす魔法の道具ではありません。炎天下の車内や、日差しの当たる場所に長く置けば不安は残ります。持ち歩くときは、置き場所まで含めて考えると安心です。

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4. 台所では「手」と「道具」を分けて考える

食中毒対策は、冷蔵庫や保存だけではありません。

調理前の手洗い、包丁やまな板の使い分け、ふきんの交換も大事です。特に、生の肉や魚を扱ったあとは、そのままサラダ用の野菜や調理済みのおかずに触れないようにします。

家庭では、完璧な設備をそろえるより、混ざらない流れを作るほうが続きます。

  • 生肉や魚を切る作業を先にまとめる
  • 使ったまな板と包丁はすぐ洗う
  • できれば生食用と加熱用で道具を分ける
  • ふきんやタオルは湿ったまま使い続けない
  • 調理前、食事前、残った食品を扱う前に手を洗う

消費者庁も、家庭での食中毒予防では「つけない」「増やさない」「やっつける」という原則の実践が大切だと説明しています。

「何を消毒するか」だけに目を向けるより、菌を別の食品へ移さない動線を作る。家庭では、このほうが実行しやすいです。

参考情報:


梅雨前にやることは、難しくない

食中毒対策は、特別な日にまとめてやるものではありません。

冷蔵庫を少し空ける。作り置きを浅い容器に分ける。お弁当を冷ましてから詰める。肉や魚を扱った道具をそのまま使わない。

どれも小さなことですが、毎日の台所では効きます。

梅雨が来る前に、まずは冷蔵庫の中を7割くらいに近づけるところから始めると、ほかの対策も続けやすくなります。

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